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枕と脳卒中リスクの関係
この研究がなされる背景として
「脳卒中は通常高齢者に起こる病気ですが、若年-中年者にも特殊な原因で起こることがあります。
特発性椎骨動脈解離はその原因の一つで、首の後ろの椎骨動脈という血管が裂けてしまうことで脳卒中を起こします。
働き盛りの年齢である患者さんの約18%に何らかの障害が残り、根本治療がないことから、発症予防のための原因究明が求められていましたが、約3分の2の患者さんでは原因不明でした。
 同研究グループは起床時発症で誘因のない特発性椎骨動脈解離の患者さんの中に、極端に高い枕を使っている人が存在することに着目しました。
「高い枕の使用は特発性椎骨動脈解離の関連があるか」、「どのくらいの割合の特発性椎骨動脈解離が高い枕に起因するのか」について検討しました。」(同リリース内の「背景」説明より)
「発症時に使用していた枕の高さを調べました。
高い枕の基準については外部専門家の意見から、12cm以上を高値、15cm以上は極端な高値と定義しました。
同時に、枕の硬さや先行研究から椎骨動脈解離に悪影響を及ぼす可能性が示されている首の屈曲の有無についても調査しました。」

(同リリース内「研究手法と成果」より)
結果は
「12cm以上の枕では34%対15%、オッズ比2.89倍」
「15cm以上の枕では17%対1.9%、オッズ比10.6倍」
となり「高い枕の使用と特発性椎骨動脈解離の発症には関連が見られました。」
「また、枕が高ければ高いほど、特発性椎骨動脈解離の発症割合が高いことも示唆されました」
として下記(図1)では枕の高さが高さ(12cm以下、12~15cm,15cm以上)に連動して枚の特発性椎骨動脈解離患者の割合が増えることが島されています。

 (同「成果」内1図より)

 

枕と特発性椎骨動脈解離の確立は枕が硬い程顕著で、柔らかい枕では緩和される傾向有り


「この関連は枕が硬いほど顕著で、柔らかい枕では緩和されました。」

「さらに本研究では、高い枕と特発性椎骨動脈解離の関連について、首の屈曲が媒介する効果は全体の3割程度であり、寝返りなどの際の頸部の回旋が合わさって、発症に関連する可能性が示唆されました。」
「起床時発症で他に誘因のない、高い枕を使っていた特発性椎骨動脈解離の患者さんは、症例群全体の約1割を占めました」(図2)
(同リリース内の「成果」説明より)
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